まずは前回の問題の答えから・・・・
実はみんなキャンデ−なんです。その理由は、どれもが砂糖を主原料にしたお菓子だからです。英語でCANDYとは「砂糖を固めたもの」を意味するのです。
さて、今回はキャンデ−、飴、水飴の話をしましょう。皆さんが「あめ」と言われて思い浮かべるのは、どの「あめ」ですか?
コンビニの棚に並んだ袋入りのキャンデ−やキオスクで買うのど飴ですか?それとも紙芝居や駄菓子屋で買った、割り箸に絡めた「水飴」でしょうか?
両方とも「あめ」と言っていますが、えらい違いでっしゃろ。(ちょっと大阪弁。)
今日はこの謎を解いてみましょう。昔から、米などの穀物に麦芽を加えて甘い汁を作り、これを煮詰めてネバネバの「あめ」を作っていました。これが水飴です。金沢名物、俵屋の「次郎飴」は有名ですね。いっぽう安土桃山時代に、当時南蛮と言われていたヨ−ロッパから「アルフェロア」と言うお菓子が伝わりました。
これは砂糖だけで作った「あめ」です。砂糖と水飴、両方とも煮詰めて丸めると、飴玉が出来るんです。もっとも砂糖だけで炊いてもすぐに砂糖に戻ってしまうし、水飴だけだと固まりにくく、余り甘くはありません。江戸時代の中頃に贅沢品ながら砂糖が一般化してから、
砂糖と水飴の両方の性質を補った飴が作られるようになりました。これがいま皆さんが食べている「あめ」のご先祖様です。こんな訳で、漠然と水飴を「あめ」と言ったり、飴玉を「あめ」と言ったりしてるんですね。