十八屋弥兵衛のひとりごと vol.10

-「阿免」 あめ-

飴のうんちくや日記の紹介
一般的に飴と思われている飴はどうして生まれたのだろう。その答えを示す、現
在の飴に近づく過程がよく分かる飴が尼崎にある。
その店は、阪神尼崎駅から5分ほどの川の畔にある。
屋号は「日の出阿免」、阿免は変体仮名の元の漢字で、ひのであめと読む。
餅米の粥を大麦麦芽で糖化して、漉して、煮詰めて水飴にする。
この飴が、室町時代から江戸時代半ば頃まで一般的だった飴である。
だんだんと砂糖の甘みが加わって現在の飴に近づいてくる。
この画像は、水飴にわずかの砂糖を加えて固く炊きあげ、生姜と胡麻で風味を付
けた、過渡期の飴菓子の名残を残す飴である
十八屋弥兵衛 謹白